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コーチとして2,000名以上を指導してきた経験とサッカー留学事業に携わってきた視点からアドバイス!

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アネーロキッズカップ大会総評

年長さんの卒園記念大会として『アネーロキッズカップ』に出場しました。‬
‪当クラブにとって初めての大会参加でしたが、5勝1分で見事優勝となりました!

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【試合結果】
① vs アネーロ緑
1-0
得点者:せな
 
② vs アネーロ紫
4-0
得点者:じん4
 
③ vs クレッサ
1-0
得点者:じん
 
④ vs アネーロ緑
1-0
得点者:せな
 
⑤ vs アネーロ紫
3-0
得点者:じん2、あおと

⑥ vs クレッサ
0-0

5勝1分0敗 勝点16
 
 

【試合総評】
試合前は初めての大会ということもあり表情が堅い印象でした。大会は普段の練習の成果を出す発表会の場。今日までの準備で決まります。大会でいきなり上手くなることは少なく、今まで出来なかったことが急に出来るようになる訳ではありません。いつも通りのことをしようと選手達には話しました。
チームのテーマとしては『切り替えを早くする』これだけを意識させて試合に挑みましたが上手く機能したと思います。ボールを奪われてもすぐに奪い返しにいき、奪ったらカウンターでゴールを目指す。イメージ通りの試合運びが出来た結果が6試合で無失点という成績に繋がりました。

技術的な課題はまだまだありますが、1番気になったのはルールの理解の差。マイボールなのにボールを取りに行かなかったり、審判に言われるまで気付かなかったりという場面が目立ちました。フットサルではすぐにリスタートすれば得点のチャンスは増えます。この辺りは今後の練習でもう1度伝えていかなければいけませんね。

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大会中はみんな一生懸命走って、笑顔で楽しんでいました。この年代はまずは『競技を好きになる』これが大切です。好きなことは真剣に取り組んで上手くなろうと努力できます。1年生になって新しい生活が始まりますが、勉強もフットサルも頑張っていきましょう!

 

 

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サッカーを学ぶには4対4が最適

幼少期にはとにかくたくさんボールに触れることが大切です。もちろん、それはトレーニングでも一緒。ただ、2対2、3対3ではサッカーの全てを学ぶことはできません。
指導者の講習会で試験的に11対11から選手の数を減らしていきボールタッチ数を計測する試みがありました。8人ずつになったときにボールタッチ数がグンと増えました。そして、サッカーのすべてが学べる最小単位は4対4でした。では、なぜ3対3ではいけないのでしょうか?

 


まず、青チームが上に攻めています。ボールホルダーが底に入り、両サイドに味方がいる形です。トライアングルが出来て良い形ではありますが、ゴールまでが遠いです。

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では、次の場合はどうでしょうか?ゴール前に味方が移動しました。これでゴールには近づけましたが、今度は幅が狭くなったことでパスコースが小さくなってしまいました。守備側は守りやすくなりましたね。

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つまり4人で攻めることで、ダイヤモンドの形となり、「幅」と「深み」の両方を作ることが出来るのです。選択肢が1つ増えただけで、守備側は非常に守りづらくなります。この組み立て方が11対11と同じスタイルなのです。
ということは常に4対4でプレーするフットサルがサッカーを学ぶためにもいかに適しているか分かっていただけたかと思います。幼少期にこれらの考え方を論理的に伝えていくのはなかなか難しいものですが、日頃の練習からこういう状況に慣れていくことでサッカーにも対応できる能力を身に付けることができます。

 

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トレーニングメニューの難易度調整

指導者の方はどんな練習をしようかと毎日頭を抱えていることだと思います。いまは本だけでなく、ネットなどでもトレーニングメニューは見つけることはできますが、大事なのは現場で問題が起きたときに臨機応変に対応できるかということです。

私がお勧めする方法は、どんなトレーニングでも『グリッドを広くする』ことである程度は解決できます。困ったらまずは広さを変えてみるといいでしょう。

人数を変えるのも1つの方法ですが、4対3を4対2にするなど安易に変更するのはお勧めしません。少人数で行う練習ほど減らすことでやりたかったテーマ自体が変わってしまうことがあるからです。

上記の2点は特に意識してトレーニングを組み立てましょう!

 

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DFの裏でもらう

DFの横でパスを受ければ数的有利な状況が作れてゴールを奪う確率は上がります。
ただし、パスを出すといっても図AのようにDFの視野の範囲で横パスを受けたのでは効果的とはいえません。

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図A DFの視野の範囲でボールを受けている

 

子どもたちはパスを理解し始めると団子状態から距離を置くように変化が生まれてきます。しかし、DFの真裏に入ったり、ただゴール前に走り込んだりとどこで受ければ効果的かということを知らないため伝えていかなければなりません。

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図B DFの視野の裏でボールを受けている

ボールホルダーの斜め後ろに入りDFの視野の裏に入ることでパスが通りやすくなります。この見えないエリアを作るという動きの連続がゴールを生むことになります。ただし、DFもその動きを防ごうとしてくるので駆け引きも必要となってきます。フットサルではこのマークを外す動きと駆け引きを常に行う必要があります。身体を動かすだけでなく、脳も同時に動かしながらプレーしましょう。

 

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「出し手」と「受け手」

クラブワールドカップは見ましたか?
鹿島もあと一歩でしたが、さすがレアルという強さでした。スペインのサッカーというと『パス』というイメージがありますが、パスには「出し手」と「受け手」が存在します。

スペインでは「受け手がいる」という表現は正しくないと言われています。いると認識をされている時点で相手にマークされているからです。正しくは「受け手は現れるもの」と伝えます。

ですからただ待つのではなく、パスのタイミング、スペースを考えて現れる工夫が必要です。もちろん、出し手もその一瞬のタイミングを逃さないよう広い視野を確保しなければいけません。

そのためにはボールを持つ姿勢、キックの正確性、判断力など様々な能力が必要です。レアルの選手たちは簡単にボールを回しているように見えますが、子どもの頃からのトレーニングがあってこそだということを理解しておかなければいけません。

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