本気で世界を目指す選手と指導者に贈る99のヒント

コーチとして2,000名以上を指導してきた経験とサッカー留学事業に携わってきた視点からアドバイス!

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スポーツ・指導者の価値を高める

最近とあるクラブが「スクール無料」に向けて動いているという話を耳にしました。ただ、これはボランティアで行うという話ではなく、人件費、経費を全て支援で賄っていきたいということでした。これ自体を反対ということではありません。実現できれば競技の普及にも繋がりますし、スクールに通える子どもは増えることでしょう。
ただし、支援者の数、金額が下がったら...支援自体がなくなったらどうなるのでしょうか?
恐らく練習環境のグレードを下げたり、指導者の削減、有能なコーチの解雇、最悪はクラブの消滅に繋がっていくことでしょう。
もちろん、半永久的に支援してくれる方がいれば、指導のみに集中することが出来るため良いことなのですが、そういうことはまずないのでやはり自分たちが動いて稼ぐ仕組みを作らないといけないのです。


今回はスポーツビジネスの話になります。

もともと、私がフットボールの仕事を始めたのは関西のサッカースクールでした。15年程前だとそれこそ「スポーツの習い事に5000円も払うの?」と思われる時代でした。今では全国にスクールというものは数多く存在しますが、当時はまだまだ少なかったです。

チームにはスクール以外にもクラブチーム、少年団、Jの下部組織など色々な環境があります。どれが良いかという話ではなく、送迎、費用面などのご家庭の事情、選手の目指す場所、指導者、クラブとの相性など考慮する点はたくさんあります。
ボランティアでも良い指導をしてくれるコーチはいますし、プロコーチでもう〜んという方もいます。

 

 

価値を高める

スポーツの仕事に関わる全ての人に知ってもらいたいのは『スポーツ(指導者)の価値を高めていかないといけない』ということです。弁護士や医者と同じく、コーチも先生と呼ばれる職業ですが、稼げるイメージありますか?残念ながらありませんよね...。
選手になりたいという子どもはたくさんいますが、指導者になりたいという話は聞きません。指導者というものが職業としてまだまだ認識されてはいないのです。

指導者が増えることで、選手も増えます。
指導者が競うことで、より良い指導者が育ちます。
指導者が稼ぐことで、指導者のステータスが上がります。
そうすることで、また指導者を目指す人が増えます。

スポーツとビジネスを結びつけるとイメージが悪いという時代はとっくの昔に終わっています。冒頭の話に戻りますが、無料スクールだけでなく新しいモデルケースのチームは更に増えてくることでしょう。しかし、選手がその犠牲になることがあってはいけません。もちろん、指導者も同じです。そのため、クラブとして現時点で最良の決断ではなく、5年後、10年後も見据えた運営が必要となります。当クラブはスクールですが、他社の様にどんどん会場数を増やしていったりしていないのはそういった考えもあるからです。SOLUNAも今年で3年目。新しいプロジェクトも動き出します。